どうも、モリモリです(@m_SideFIRE )
HSPの私には、公務員の仕事は向いているんだろうか…。
公務員として働くのがこんなに苦しくてツライのは、私には向いてないってこと⁉
HSS型HSPの場合、公務員との相性はどうなんだろうか…。
こんなあなたの悩みに答えます。
実はこの悩み、HSP気質の特性と公務員の職場環境を知ることで答えが出るんです。
なぜなら、繊細で敏感なHSP気質をもつあなたは、周囲からのささいな刺激でも疲れやすい。
しかも、マルチタスクも苦手で、公務員の古い職場環境はストレス要素が多いからです。
HSP気質の特性を知った上で、公務員の職場との相性を考えて、自分の職業を選択していきましょう。
私の知人は親族には公務員が多いので、公務員の実情について遠慮なしで話を聞いてきました。
市役所職員、教員、警察官、刑務官、自衛官などの話を聞いていくうちに、公務員として働く環境というものがわかってきたので、HSP気質との相性について考えてみました。
私自身は、強度のHSS型HSP気質を持ちながら会社員として働いているので、民間企業の視点からの公務員の世界についての意見も含まれています。
この記事では、HSPやHSS型HSP気質を持つあなたが公務員に向いていない点について解説します。
この記事を読めば、HSPやHSS型HSP気質を持つあなたが、なぜ公務員に向いていないのかがわかります。
結論から言います。
- 住民のクレーム対応が精神的に辛い
- 仕事の重圧でプレッシャーがかかる
- 電話や窓口対応、急に仕事が回ってくるなどでマルチタスクを要求される
- 異動が多く、部署異動で環境が完全に変わる
- 大部屋でたくさんの人と関わる場合が多い
- 在宅勤務がしにくい
- 飲み会などの付き合いや業務外の業務が多い
- 自分の努力が報われにくい
- 残業や休日出勤が負担
- 職場の体質が古い
- 同調圧力が高い
- 体育会系の職場もある
- 上司の顔を見ての、ことなかれ主義の仕事が多い
- HSS型HSPには、内向きの仕事、一日中デスクワークが辛い
- HSS型HSPには刺激が少なすぎて飽きる
デメリットばかりあげてしまいましたが、現実から目をそらしてはいけません。
仕事のために人生があるのではなく、幸せな人生を送るために仕事があるんです。
自分で納得して働くためには、デメリットにも向き合って、自分に合っているのかをきちんと見極める必要があります。
向いていないといっても、公務員の安定を捨てるのは勇気がいります。
しかし、一番大切なのは、あなたの心と体の健康です。
まずは、自分にどんな転職先があるのかだけでも知るだけで、気持ちに余裕ができます。
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公務員を辞めたら生きていけないという先入観を振り払うだけで、肩の力が抜けますよ。
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転職エージェント
- リクルートエージェント (保有求人、転職成約実績、国内№1の転職エージェント)
- doda (転職サイトと転職エージェント両方の要素を備えた業界最大手の転職エージェント)
- JACリクルートメント (30~40代で転職が気になる人が、最初に相談すべきエージェント)
- マイナビエージェント (20代・大企業への転職に強い大手優良エージェント)
- JAIC (フリーター、第2新卒向け転職エージェント)
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それではメリットも含めて順番に詳しく見ていきましょう。
HSPの特徴
アメリカの心理学者エレイン・アーロン博士が提唱した「Highly Sensitive Person(ハイリー・センシティブ・パーソン)」の略称。
最近では繊細さんとも呼ばれている、生まれつき繊細な人で生まれ持った気質、性格です。
HSP気質をもつ人は、全人口の15~20%程度いると言われています。
HSPの特徴として、
相手の表情、その場の雰囲気、光や音といった周りの人が気がつかない小さな変化を感じ取っている。
例えば
・職場で機嫌が悪い人がいると気になって仕事が手につかなくなる
・家の中の時計の音や、家の外の自動販売機の音が気になる
・相手の気持ちを考えすぎて、自分の意見が言えなくなり疲れてしまう
・小さなミスに気がついて仕事に時間がかかってしまう
ざっとこんな点を挙げることができます。
このように、HSPの特徴は、感じる力が強いという点に尽きます。
また、感じる力が強いという点について、DOESという4つの特徴で説明がつきます。
- D:Depth of processing(深い処理ができる)
- O:Overstimulated(刺激を受けやすく、神経が高ぶりやすい)
- E:Emotional reactivity and high Empathy(感情的に反応しやすい・共感力が高い)
- S:Sensitivity to subtleties(些細な刺激に対する感受性が強く、察知した変化から影響を受けやすい)
例えば、
上司に資料を提出して、ほんの一瞬上司の眉間にシワが寄ったのを見逃さない(S:ささいなことを察知)
眉間にシワが寄ったときの表情に、イラっとしたものを感じ取った(E:共感力が高い)
そのため、「資料に不備があったか、どこだろう…」と不安になる(E・S:感情的に反応しやすく、影響を受けやすい)
「どこがまずかったんだろう…。どのくらい直すことになるんだろう…。上司はどう思っているんだろう…」と考え始めたら止まらなくなり(D:深い処理ができる)
心配と不安でいっぱいになる(O:神経の高ぶりやすさ)
こんな感じで、ネガティブ思考にハマりやすいんです。
ですが、HSP気質のあなたはネガティブというワケではなく、このような傾向があるというだけです。
自分がHSPにあてはまるかどうか気になるなら、こちらのアーロン博士によるHSP自己テストに答えてみてください。
HSPの感じる対象は多岐に渡り、
- 人の感情
- 場の雰囲気
- 光や音、匂い、触感という五感に作用するもの
- 気温などの環境の変化
- 体調や自分自身の気持ち
- 新しく思いついたアイデア
- 疲労感、空腹、寝不足などのステータス異常
など、自分の外側のもの、自分自身の内側のもの、両方をよく感じ取ります。
外部と内部のものを敏感に感じとる、この繊細な力はデメリットだけではありません。
悪いことを敏感にキャッチする反面、良いことも敏感に感じ取ることができるんです。
例えば、風が心地よい、ポカポカ暖かくて気持ちいい、タオルケットの肌触りが心地よい、静かな空間で気持ちが穏やか…。
このような日常のたわいもないことだけで幸せを感じることができるのがHSPのメリットにもなります。
繊細な感性があるからこそ、非繊細さんが気づかない、自分の周りの「いいもの」に気がついて、深く味わい、嬉しさを感じ取って心身ともに暖かくなる。
このようなメリットも持ち合わせているのです。
こちらの本では、繊細さんが普段の生活でラクに生きる対処法が具体的に書かれています。
HSS型HSPの特徴
HSS型HSPとは、繊細で傷つきやすく、共感能力の高いHSPの特性と、好奇心旺盛で新しい情報や刺激を求めて飽きやすいHSS(High Sensation Seeking ハイ・センセーション・シーキング:新規刺激追求性)という両方の特性を持ち合わせているという意味です。
刺激を求めるけど、内向的で繊細過ぎて自滅する刺激探求型の繊細さん。
このように相反する特性を併せ持つため「隠れ繊細さん」とも言われます。
HSS型HSPの研究者であるトレイシー・クーパー博士は、HSS型HSPの特徴として
- スリルを求める
- 真新しい経験を求める
- 抑制を嫌う
- 退屈を嫌う
の4つを挙げています。
HSS型HSPの割合は、HSP気質の中の約30%、全人口の約6%と言われています。
HSS型HSPはよく、刺激を求めるアクセルと、刺激に弱く内向的なブレーキを同時に踏んでいる状態と比喩されます。
好奇心が旺盛で、刺激や情報を求めずにいられないけど、些細なことで傷ついて凹んだり、刺激には敏感なため疲れやすい、さらには飽きっぽいという複雑な特性をもっているからです。
新しい分野にバッと飛び込んで、どっぷりとハマり、あらゆる情報を収集しては吸収し、夢中で達成する。
ところが、何か月か何年かすると、不思議と急に興味が薄れてきて、次のワクワクする別の分野に飛び移る。
そして、そこでも同じパターンを繰り返す…。
あなたにも、思い当たる点はありませんか?
「自分もHSS型HSPかもしれない」と思ったら、こちらのアーロン博士によるHSS型HSPの自己診断に答えてみてください。
私も一人旅が好きで、一人で寝台列車やフェリー、夜間バスに乗って旅をしたことがあります。
車での長距離移動も苦にならず、他人を気にせず自分のペースで動けるのが好きでした。
もしも、旅の途中に他人と関わって振り回されたら、途端に疲れてしまいますが…。
刺激を追求する割には内向的で、ひととの関りは最小限にして、一人で静かに穏やかに過ごすのが好きです。
まずは自分の気質を知って、自分の取説を作ることで、自分にはどんな生活が苦手で、どんな生活が向いているのかがわかります。
HSS型HSPの特徴は以下のようなものがあげられます。
HSS型HSPは、スリルを求めたり、今まで未経験の真新しい経験を求めると同時に、抑制や退屈を嫌うという特性があります。
新しい業務にチャレンジしたい好奇心と同時に、きめ細かい気配りと同時に成果を求められるプレッシャーで、自分で自分を苦しめてしまうということを自覚しています。
そして、ストレスが溜まると燃え尽きて、人間関係をシャットアウトして「お休み」したくなる。
しかし、元々思いやりがあり、仕事にはやりがいを感じていることが多いので、人間関係をシャットアウトすることに抵抗を感じてしまう。
このような悩みの悪循環から抜けられず、ひどくなると休職に至ったり、逃げるように転職したりするケースも珍しくない。
見かけ上のポジティブさから、胸に秘めていたストレスや、退職に至るまでの苦痛を周りにわかってもらえないことがほとんど。
こんな風に、隠れ繊細さんは多数派である非繊細さんにはわかってもらえない複雑な内面を持っています。
そのため、仕事の上でも人間関係や職場環境の悩みから、職を転々とするケースも多いんです。
HSPと公務員の相性が良い点(メリット)
それでは、HSPが公務員として働いた場合の良い点について見ていきましょう。
決まり切った仕事が多いので淡々とこなせばいい
公務員の仕事は、基本的に前例踏襲です。
前年までの資料を基にして、書類や資料作成をします。
各部署から来る連絡事項なども、前年までの同時期にほぼ同じ内容で来ているものの焼き直しがほとんど。
急に全く新しい企画をやるということは、ほとんどないため、淡々と処理すれば大抵の仕事は終わります。
HSPにとっては、余計な心配ごとが少ないと言えます。
基本的にゆったりしている
役所に行ったときに感じる雰囲気そのままです。
市役所の市民課の窓口など、混雑していることがありますが、それ以外の部署は来客も少なく、待たされることの方が少ないケースがほとんど。
そのため、ゆっくりと時が流れています。
HSPにとっては、あくせくしている職場よりも、神経を休ませることができる雰囲気です。
ノルマがない
公務員の場合、売上目標などはありません。
コスト意識も低いのが現状。
利益を出すという概念がないため、自分の目の前の仕事をただ終わらせることが重要です。
ノルマの達成に追われる必要がないのは、HSPにとって仕事のONとOFFの切り替えがしやすいとも言えます。
ただ、時間がない中で、すぐに書類の提出を求められることがあります。
営業がない
売上目標がないのと同時に営業もありません。
自社の商品を買ってもらう、店頭に置いてもらう、取引を成立させるといった営業がないため、メラメラと燃えるような闘志を掻き立てる必要がないとも言えます。
売上目標に追われることがないのは精神的にラクと言えます。
営業がないのは、外回りの仕事が少ないとも言え、気分転換がしにくいという弊害もあります。
プレーシャーの少ない部署もある
部署によっては、決められたことを淡々とこなすだけでよく、自分の業務以外の問い合わせ等は担当部署に引き継げばよい場合もあります。
基本的に業務内容は決まっているため、例外を求められても法律の根拠や内部規定がないと対応できません。
退屈でもありますが、プレッシャーが少ない部署は、HSPにとって気持ちのアップダウンを避けることができます。
このような部署では、仕事が発生した時以外は、席に座ってスマホをいじっている姿も。
とりあえず、待機しておくだけという仕事もあったりします。
相談に来た人の困りごとがわかる
HSP気質の特徴として、ささいな変化を見抜いて共感し、深く考えることができます。
そういった特徴を活かし、相談に来た方の困りごとを把握し、親身になってきめ細かい対応をすることが可能です。
相談に来た方から感謝の言葉をもらえると、HSPとしてはやりがいを感じ、自己肯定感を上げることができます。
相手に喜んでもらえると、嬉しい気持ちが伝わってきて、こちらもほっこりします。
細かい業務が多く、丁寧な作業を求められる
役所関係の資料作りなどは、過去の資料やデータを引用して、誤字脱字はもちろん、段落構成など、ある意味実質的には無意味な点にこだわらなければいけません。
パッと見た時、上司から良く出来ていると思われることが重要です。
こんな感じで細かい業務を丁寧に行う必要があるので、HSP気質の細かいところにも気がつく点を活かしやすいんです。
完璧主義にならないようにバランスをとることが大切です。
ミスを未然に防ぐことができる
HSP気質をもつあなたは、細かい点やささいな変化にも気がつくため、ちょっとしたミスにも気がつくことができます。
この点を活かして、重要な資料が上層部までいかないうちにミスに気がついて修正したり、住民サービスでもミスを事前に防ぐことができます。
時間がない中でミスに気がついてしまい、訂正するか葛藤を抱えてしまうことも…。
コミュニケーションは最低限で良い
公務員の職場では、一般的にみなさん淡々と仕事をしています。
そのため、業務内容にもよりますが、業務中の周囲とのコミュニケーションは最低限でも良い場合が多いです。
自分一人で仕事を進めていけるなら、上司への決裁や報連相以外のコミュニケーションは最低限でも良いのです。
コミュニケーションが少なくても良いのは、他人の気持ちが自分の中に流れ込んできて、疲れてしまうHSPにとっては比較的ラクと言えます。
しかし、ヒマな部署の場合、ペチャクチャとひたすらおしゃべりをしている場合もあり、聴覚が敏感なHSPは疲れてしまう環境もあります。
周りの話している内容がどうしても入ってきてしまいます。
HSS型HSPの場合、超集中モードに入っていると、周りの話を聞いていなくて、空気が読めないヤツと思われてしまうことも…
周りの話を聞いたり、空気を読みながら自分の仕事を進めていく器用さが求められます。
給料と福利厚生が保証されているので収入に不安がない
HSP気質をもっていると、自然にしているだけでネガティブな面について深く考えてしまいがち。
意識して生活の中でポジティブな面を見ていく必要があります。
その点、公務員は給料も普通に生活する分には問題ない額が保証され、毎年5,000円~1万円程度の昇給もあります。
職種によっては官舎もありますし、賃貸でも家賃補助などが充実しています。
給料や福利厚生の保証は、HSPにとって生活基盤の心配がないという心の支えになってくれます。
HSPと公務員の相性が悪い点(デメリット)
続いて、HSP気質のあなたがにとって公務員の職場が向いていない理由を解説していきます。
住民のクレーム対応が精神的に辛い
市民課の窓口業務以外にも、住民の苦情対応は避けられません。
中には本当に色々な住民がいて、普通に生活していると絶対に関わることのないような人たちとも話をしなければなりません。
HSPは、相手の気持ちが自分の中に流れ込んできて、どれが自分の本当の気持ちなのかわからなくなるくらい共感力が高いので、あまりにも自分との価値観や境遇が違う人に共感すると、急激に消耗してしまいます。
しかも、相手の時間がいくらでもあるような場合、長時間に渡ってクレーム対応をする必要がありますし、公務員も税金をきちんと納めているにもかかわらず
税金泥棒!!
などという誹謗中傷も受けることになります。
そんなことを言われても、挑発に乗ることなく、相手のガス抜きだと思って差しさわりのない回答を続ける必要があります。
中には、時間をかけてでも上手く相手の機嫌をとって、相手の怒りが鎮まるケースもありますが、逆に気に入られて名指しで度々電話をかけてくるようになってしまう場合も…。
このようなクレーム対応で、本来の業務の時間が割かれると、残業や休日出勤といった負の連鎖に陥ります。
共感しすぎないよう、割り切って対応する必要があります。
仕事の重圧でプレッシャーがかかる
公務員の仕事は、議会や市長、あるいは県や国が対象に業務もあります。
そんな重大な仕事の場合、出世を狙う上司からは、高いレベルの資料作成等を要求されます。
また、現場での作業でも失敗の許されないプレッシャーのかかる業務もあります。
HSPにとっては、こんなとき、目の前の業務だけに集中できればまだいいのですが、周囲の目が気になったり、何度も上司から訂正されると、敏感センサーが降り切れてしまい、許容範囲を超えてしまいます。
完璧主義の上司に当たってしまうと、無意味とも思える修正作業を延々としなくてはならず、そんなことで残業になると、メンタルもフィジカルも崩壊してしまいます。
本来の行政サービスよりも、周囲の評価を気にして仕事をしている人が多いので、仕事の意義を見失ってしまう場合も…。
年功序列で仕事をしない人が多い
年齢を重ねるとともに、権威が増してきて、年上には何も言えない雰囲気となっていきます。
その結果、ベテラン勢は仕事をしなくなり、若手に仕事が集中するケースが多々あります。
仕事の量が公平性を欠いた中、HSPは「自分さえ頑張れば」「自分が何とかしないと」と真面目に頑張ってパンクしてしまうことが多いんです。
若手のうち、仕事を覚えるまでは仕方がないという風潮もありますが、激務をしなくていいなら、したくないですよね。
電話や窓口対応、急に仕事が回ってくるなどでマルチタスクを要求される
自分の業務を忙しくこなしているとき、急に電話対応をしなければいけなかったり、他の人も手がいっぱいだからと、仕事が回ってくることがあります。
そんなときは、自分の業務もあるので、HSPが苦手としているマルチタスクを迫られることに。
マルチタスクになると、一つのことを深く考えるのではなく、複数のことを切り替えていく思考が要求されます。
一つのことに対して、じっくり深く考えるペースが合っているため、自分の不得意な作業をしていかなければならないストレスがあります。
さらに、終業時間が迫ってきたのに、予定していた業務が終わっていないと、どんどん焦ってしまい泥沼にハマります。
時間がない中で、目の前に複数の仕事があると、パニックになってしまいます…。
そんなときは、短時間でできるものから、サッとこなして、目の前の仕事を減らしましょう。
異動が多く、部署異動で環境が完全に変わる
公務員の場合、大抵の職種で2~5年程度で部署異動があります。
せっかく慣れてきた頃に異動があると、転職したのと同じくらい業務内容が変わってしまいます。
そのため、何がどこにあるのか、そんなことからリスタートしなければならず、人間関係もガラッと変わります。
HSPにとって、わからないことを周りの人に聞くのも神経を使うので、慣れるまで大変です。
良い環境に異動できればいいのですが、激務の部署だったり、人間関係が最悪の部署への異動になることだってあり得ます。
HSS型HSPなら、環境の変化による刺激も楽しむことができますが、気づかないうちに変化ストレスを感じているので、無理は禁物です。
大部屋でたくさんの人と関わる場合が多い
基本的には、大きな部屋での仕事が多くなります。
HSPは、周りの人の気配や気持ちを常に考えてしまうため、周囲にたくさんの人がいると、それだけで敏感センサーが外に向って出っぱなしに。
電話の音だったり、他の人の話し声も刺激になりますし、もしも機嫌の悪い人がいれば、自分が何か悪いことでもしたかのように、ズーンと重苦しくなってしまいます。
HSPにとっては、一人で気楽に静かな環境で仕事をするのがベストです。
オフィスでは、常にいろんな情報に気がついてしまい、リラックスできません。
在宅勤務がしにくい
公務員の場合、セキュリティの問題もあってパソコンを持ち帰ってのリモートワークは進んでいません。
在宅ワークが出来ないということは、通勤が必要なわけで、通勤時間が必要になるのはもちろん、満員電車のストレスも降りかかります。
民間企業でテレワークが広がる中、それができない公務員は、HSPにとって痛手です。
通勤のストレスとか、オフィスでのストレスって、HSPにとっては本当にしんどい…。
飲み会などの付き合いや業務外の業務が多い
コロナ禍で少なくなったとは言っても、かつては公務員の飲み会は多かったのです。
コロナ禍が収束に向かえば、また飲み会が増えていく可能性は高くなります。
公務員は、日頃からストレスの多い職場であるため、酒やタバコなどでストレス発散しているケースがみられます。
HSPにとって、飲み会は苦痛でしかありません。
特に他人数での飲み会となると、「全員に合う話題って、どんなことを話せばいいのか」と周囲へ気遣いをしてしまい、会話が出来なくなって、ずっと黙っていることが多くなります。
そして、飲み会が終わると家に帰ってグッタリ。
また、業務外での勉強会など、執務時間外での業務も多いんです。
関係法令が変わったり、緊急で体制を組んで行う業務が生まれたり、その都度勉強会などで時間を奪われてしまいます。
自分の努力が報われにくい
公務員の業務では、ハッキリ言って、やってもやらなくても評価はさほど変わりません。
大変な仕事をこなしたからといって、報われるわけでもなく、むしろ仕事をした方が損という考え方さえ蔓延しています。
そりゃあ、仕事をしてもしなくても、給料が変わらない上に、仕事をすれば疲れるし、残業になるかもしれない。
その間、何もしていなくても給料が変わらない。
こんな風に自分の努力が報われにくいため、自己肯定感が低めなHSPは、さらに自己肯定感が下がりやすくなってしまうんです。
仕事の意義を見出したいんだですよね…。
残業や休日出勤が負担
働き方改革で休みが取りやすくなっていると言っても、公務員の残業や休日出勤は部署によっては、かなり多くなっています。
私も帰宅する際に、官公庁の明りが遅くまで点いているのをよく見かけます。
平日の疲れを一人になって癒したいHSPにとって、残業や休日出勤は負担になってしまいます。
一人の時間が取れないと、心身ともに疲労がたまります…。
職場の体質が古い
公務員の世界では、民間企業よりも明らかに古い体質が残っています。
それは、閉ざされた世界であり、競争がなく新陳代謝が生まれにくい体質だからです。
週休3日制は、まだまだ先のことですし、上司が帰るまで席を立たない、上司の移動のためだけに車を運転して1日が終わるなんて生産性とは無縁の非効率な部分もあります。
周りの係が残業や休日出勤していた場合、横並びで休める環境にある係まで定時に帰ったり、休暇取得の自粛を命じられる場合もあります。
費用対効果を考えず、効果の少ないことに対しても無駄としか思えない労力や時間をかけるようなこともあります。
早く終わらせるという概念がない部署はツライです。
同調圧力が高い
公務員の世界では、特に同調圧力が高いのが現状。
みんなでタバコやランチに行ったり、同じ弁当を頼んだり、有給休暇も自分だけ多くならないようにしたり。
周りと比べて目立たないように、変わったことをしないように。
周りと合わせるために、自分を殺して生きていく。
公務員としての生き方の枠組みに自分をはめ込んで生きる、そんな窮屈な世界です。
体育会系の職場もある
特に公安系、警察官、消防士、自衛隊などは体育会系の職場です。
指揮命令系統を維持するという意味では、ある程度仕方ないのかもしれませんが、上からの命令は絶対で、多少無理してでも達成させなければなりません。
すると、上司の中には自分が偉くなったと勘違いして、パワハラに及ぶ者も出てきます。
自分の力を誇示するため、イジメなども発生しやすくなります。
ムダにプライドが高く、マウントの取り合いも疲れます。
ちょっとしたミスに付け込んでマウントを取ってきます。
そんな職場では、無理して働いても、いずれ破綻してしまいます。
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HSS型HSPと公務員の相性が良い点(メリット)
次に、HSS型HSPにとって公務員の仕事をする利点について考えてみましょう。
色々な人の人生に触れることができる
公務員の仕事は、役所の部屋の中だけで完結する業務もありますが、外部の人と接することにより、利益を度外視した関係を築くこともあります。
その中で、相手が歩んできた人生を知ることで、疑似的に色々な人生を知ることができます。
この点は、HSS型HSPの刺激を追求する気質にとって、定期的に刺激を得ることができて退屈を避けることができる利点といえます。
様々な経験が出来て、刺激を満たすことができる
公務員の業務も多種多様。
特に、官公庁を出て外で活動するような業務の場合、さまざまな場所に行くことも出来ますし、異動によって同じ職場にいながら、色々な仕事を体験することが可能です。
一つの職種であっても、多くの役割をこなしながら、いくつもの分野を行き来することができます。
これは、一つのことに集中しては飽きてしまい、次の分野に行きたくなるHSS型HSPにとって、時間が経っても新鮮でエネルギーに満ちたまま働くことも可能な働き方といえます。
HSS型HSPと公務員の相性が悪い点(デメリット)
それでは、HSS型HSPにとって公務員のデメリットは何なのか見ていきましょう。
上司の顔を伺っての、ことなかれ主義の仕事が多い
公務員の仕事のほとんどは、最終的に上司の承諾を得ることで進みます。
自分一人で完結する仕事はほとんどありません。
そのため、一つの作業をするにあたって、上司の決裁が通るかどうかを常に考える必要があるため、上司の顔が頭の中にチラついてしまうのです。
そして、「もっと自由になりたい」と外の世界に飛び出したい欲求が生まれます。
こんな気持ちを抱えながら、生活のために辞めることもできず我慢して働き続けるのは苦痛でしかありません。
HSS型HSPには、内向きの仕事、一日中デスクワークが辛い
公務員の仕事は外部の人の利益になるような業務ではなく、ただ内部的な仕事、上司に報告するためだけの仕事などが存在します。
このような仕事の場合、HSS型HSPにとっては、何のためにやっているのか意義を見出せなくなり、次第に他の仕事に興味が移ってしまいます。
公務員の仕事への興味を失ったまま、何の意義も見出せない業務で貴重な人生を消費していくのは耐えがたい苦痛となっていきます。
また、一日中同じ部屋の中でのデスクワークは、HSS型HSPにとっては拷問のようなもの。
景色が変わらず、刺激もないのは退屈で何度も時計を見て仕事が早く終わらないかを確認する毎日になってしまいます。
さらに、電話や周囲の話し声でうるさい職場ともなれば、不快な刺激だらけでドッと疲れてしまうような環境になってしまいます。
HSS型HSPには刺激が少なすぎて飽きる
公務員の仕事は、ただでさえ淡々と前例を踏襲していく仕事が多く、クリエイティブな仕事はほとんどありません。
どんどん外に出て行って、見たこともない景色を見たり、未知の知識を吸収することに喜びを感じるHSS型HSPにとって、変化のない毎日を過ごしていくのは、人生の浪費とも感じてしまいます。
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転職サイト
まとめ:HSPさんは公務員への就職、転職はおすすめできません
HSPの気質をもつあなたには、一見して公務員は適職というイメージがあるかもしれません。
のんびりとストレスなく、和気あいあいと働けるような役所であれば、理想的ですが、このご時世、なかなかそんな職場はありません。
逆に役所の場合、
- 多くの人との人間関係のしがらみ
- 同調圧力により精神的に窮屈
- 真面目な人ほどと激務
このような状況から、HSPにとってはむしろ働きにくい環境とも言えます。
仕事を選ぶ上で大事なのは、「これならまあ、ガマンできるか」と思えるかどうか。
HSPにとって大切なのは、気持ちのアップダウンを出来るだけ少なくして日々を過ごすこと。
あなたは、仕事に生きがいを見出したいたタイプですか?
それとも、生活のためにと割り切って仕事をするタイプでしょうか?
出来るだけ仕事の時間を少なくして、趣味や家族のための時間を多くしたり、自分が本当にやりたいことを追いかけるタイプでしょうか?
いまの組織には向いていないと思うなら、無理をしないで転職を検討するという選択肢もあります。
いまの自分にとって、他にどんな仕事があるのか調べるだけなら全くのノーリスク。
私自身、仕事を辞めたくて仕方ないとき、どんな転職先の候補があるのか調べると、意外と転職先があることがわかり、気持ちがラクになった経験があります。
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