どうも、モリモリです(@m_SideFIRE)
あなたは、
人よりも傷つきやすい自覚があるからHSPだと思うけど、そこまで繊細じゃない気もするし、私の悩みを本当にわかってくれる人は、ほとんどいない…。
HSPの種類を知って自分がどの型なのか、自分自身のことを知りたい。
自分の気質とか特性を知って長所を仕事や普段の生活に活かしたり、人間関係を解決してラクに生きたい。
と悩んでいませんか?
実は、HSPには4つの種類があって、それぞれ特徴が違うんです。
なぜなら、HSP(人一倍繊細な気質をもった人)といっても、千差万別、人それぞれ少しずつ違う点があって当然だからです。
私は、40年以上HSS型HSP気質と付き合って生きてきました。
自分がこの気質をもっていると知るまでは、周りと何か違うと思いながらも、その原因や何が違うのかが具体的にわからず、モヤモヤしていました。
しかし、自分自身の気質を知ると、飛躍的に長所や短所を把握することができて、人生が変わるほど自分に合った働き方や生き方を選ぶことができるようになったんです。
いまでは、人生をチューニングして、田舎で単身赴任の在宅ワークという圧倒的にストレスの少ない生き方をしています。
この記事では、HSPの4種類の特性や強み、ストレスを感じやすい状況などについて教えます。
この記事を読むと、誰でも自分がどのHSP気質を持っているのかがわかるので、人間関係がラクになり、肩の力を抜いて仕事でものびのびと働けるようになって、今までよりもラクに生きるための最短距離がわかります。
結論は、
と4つに分類できます。
さらにまとめたのがこちら。
- HSP(内向型):繊細+刺激を求めない+内向的(人との交流を避けたい)HSPの基本形
- HSS型HSP(刺激追求内向型):繊細+刺激を求める+内向的(人との交流を避けたい)
- HSE(外向型):繊細+刺激を求めない+外交的(人と交流したい)
- HSS型HSE(刺激追求外向型):繊細+刺激を求める+外交的(人と交流したい)
それでは、4種類の特徴や強みを詳しく見ていきましょう。
HSPの分類と特徴を解説
HSP(Highly Sensitive Person/ハイリー・センシティブ・パーソン)とは、視覚や聴覚などの感覚が敏感で、刺激を受けやすい繊細な気質を生まれつきもっている人のことです。
HSPは、全人口の約5人に一人の割合で存在しています。
その中でも、繊細で傷つきやすく、共感能力の高いHSPの特性と好奇心旺盛で新しい情報や刺激を求めるが飽きやすいHSS(High Sensation Seeking/ハイ・センセーション・シーキング)という刺激追求型の気質を持った人がHSPの中の約30%ほどいると言われています。
その他にも、繊細だが外交的な気質を持つHSE(Highly Sensitive Extrovert/ハイリー・センシティブ・エクストロバート)と呼ばれる他者と交流することを好む気質のHSPもHSPの中の約30%ほどいると言われています。
HSPの中にも、刺激を追及したり、外交的という要素が加わることがあります。
「自分は繊細だけど活動的だったり、人と関わることが好きだからHSPではないかも知れない」と考えているあなたも、このどれかのHSPに当てはまるかもしれませんよ。
HSP(内向型の繊細さん)
HSP(Highly Sensitive Person/ハイリー・センシティブ・パーソン)の気質は、
- 繊細で内向型
- 刺激を求めない
- 人との交流は避けたい
- 周囲の機嫌に敏感でネガティブ思考になりがち
- 物事を深く考え、共感力が高い
- 全人口の約20%、5人に一人の割合
というのが基本です。
後で紹介するDOESという4つの特徴があります。
物事を深く考える
過剰に刺激を受け取る
感情反応が強く、共感力が高い
些細な刺激を察知する、鋭い感覚を持つ
刺激で疲れたら、回復させるために1人の時間が必要になります。
下の記事にHSP診断がありますので、ぜひ自分がHSPかどうか診断してみて下さい。
HSS型HSP(刺激を追求する内向型の繊細さん)
HSS(High Sensation Seeking/ハイ・センセーション・シーキング)の気質は、
- 外に向かって刺激を求めるが繊細で内向型
- 新しい情報やチャレンジをしたいという好奇心が強く刺激を求める
- 人との交流は避けたい
- 刺激を求めて外に出るが、人混みや周囲の情報からの刺激で疲れてしまう
- 新しい情報を一気に集めるが燃え尽きてすぐに飽きる
- 大胆な行動をとる割に、神経質なので小さなミスを引きずって落ち込みやすい
- 全人口の約6%、HSPの中の約30%
こんな風に、刺激を追求するのに、刺激で疲れやすいという相反する気質をもっています。
ブレーキとアクセルを同時に踏んでいると表現されます。
HSS型HSPは、外部に刺激を求めますが、社交的ではありません。
でも、人が嫌いなわけじゃないんです。
そんなところも、自分で自分がわからなくなる原因です。
下の記事ではHSS型HSPについて詳しく説明しています。
HSS型HSP診断も載っているので、ぜひ活用してみて下さい。
HSE(外向型の繊細さん)
HSE(Highly Sensitive Extrovert/ハイリー・センシティブ・エクストロバート)の気質は、
- 繊細さを持ちながら外交的
- 刺激に敏感なのに社交的で人との交流が好き
- 考えすぎて気分が落ち込んだときは、人と触れ合って気分転換したりエネルギーを得ようとする
- 少人数で何かするとか人との協力が好き
- 人から否定されたり、拒絶されることが怖い
- HSPのうちの約30%
というのが特徴。
人との交流が好きでも一人の時間は必要です。
これから行動するため、準備や勉強のために1人で考える時間が必要なんです。
外交的ですが、強い刺激は苦手です。
HSPと同じように繊細なので、精神的にも肉体的にも疲れやすいんです。
自ら刺激を求めたいという欲求はありません。
人の話をよく聞いてくれて、心が穏やかなHSPです。
HSS型HSE(刺激を追求する外向型の繊細さん)
HSS型HSEは、刺激追求型外交的HSPです。
HSEの繊細で外交的な気質と、HSSの外に向かって刺激を求める気質を併せ持っています。
HSS型HSEの気質は、
- 刺激を求め、繊細で外交的
- 好奇心旺盛が行動力がある
- 人との交流が好きで、人との調和で本領を発揮できる
- 社交的なので、周りからの些細な言葉で強く傷つく
- HSS型HSP以上に疲れやすい
- HSPの中の約30% HSEのほとんどがHSS型HSE
という特徴をもっています。
社交的で、共感力も持っていて周囲の気持ちがわかる。
それで好奇心も旺盛で刺激を求めるので、仕事ではデキル人です。
リーダーシップが取れるし、人から好かれやすいんです。
どのHSPでも基本のHSP気質は変わらない
これまで見てきたように、HSPには4つの種類があり、ざっくり下のような特徴をもっています。
- HSP(内向型):繊細+刺激を求めない+内向的(人との交流を避けたい)HSPの基本形
- HSS型HSP(刺激追求内向型):繊細+刺激を求める+内向的(人との交流を避けたい)
- HSE(外向型):繊細+刺激を求めない+外交的(人と交流したい)
- HSS型HSE(刺激追求外向型):繊細+刺激を求める+外交的(人と交流したい)
HSSやHSEのように、刺激を追及したり外交的だったりとHSPの中でも分かれますが、共通しているのは、繊細だということです。
どのHSPも、
- 光や音などの刺激に敏感に反応してしまう
- 職場で機嫌の悪い人がいると気になる
- 人と長時間一緒にいると、疲れてしまう
- 小さなミスに気がついて仕事に時間がかかる
このように、相手のちょっとした仕草や表情の変化、空気の匂い、空調のわずかな音、このように相手の感情やその場の雰囲気、光や音といった周りの人が気づかない小さな刺激や情報を感じ取ります。
その刺激を強く心に受け止める神経システムをもっていて、圧倒されて気持ちが高ぶりやすいんです。
その分だけ疲れやすくなってしまいます。
HSPかどうかを診断するDOESの4ポイント
アメリカの心理学者エレイン・アーロン博士のによると、HSP気質の根底には共通して4つの面(DOES:ダズ)が必ず存在するといいます。
4つのうち、1つでも当てはまらない場合は、繊細さをもっているもののHSP気質ではありません。
- D:Depth of processing:物事を深く考える
-
さまざまことを瞬時に感じ取り、過去の似たような経験と関連づけたり比較したりして、他の人が通常では考えない深さまで物事を考える。
複雑なことやこまかいことに目を向け、表面的なことよりも本質的なことを考える傾向にある。
- O:Overstimulated:過剰に刺激を受け取る
-
人一倍気がついて物事を処理するため、人よりも早く疲労を感じやすい。
大きな音や光、暑さや寒さ、痛み、空腹、カフェインなどに敏感。
楽しいイベントでも刺激を受け過ぎて疲れたり、興奮して目が冴えて眠れなかったりする。
感じ過ぎた刺激を流すため、一人の時間や静かな空間が必要。
- E:Emotional reactivity and high Empathy:感情反応が強く、共感力が高い
-
共感力が強く、他者の意見や気持ちを察しやすい。
HSPは、非HSPよりもミラーニューロン(共感を生む働きをする神経細胞)の活動が活発だと言われている。
事故や事件のニュース、暴力的な映画などで共感して、当事者の心理状態を想像するしてしまう。
- S:Sensitivity to Subtleties:些細な刺激を察知する、鋭い感覚を持つ
-
小さな音、かすかな匂い、相手の声やトーンや視線、自分を笑ったこと、バカにしたこと、ちょっとした励ましなど、細かいことに気がつく。
気づく対象はさまざまで個人差がある。
HSPに共通しているのは、人一倍たくさんのことを感じ取り、深く考えて、刺激に敏感に反応して疲れやすいということです。
なぜHSPには4種類のタイプが存在するのか
内向型、外向型、刺激追求型といった一見すると矛盾している気質があるのには理由があります。
ほとんどの種は、生存戦略として理想の形を2つ以上持っています。
つまり、生存の戦略を2通り以上用意しているのです。
種の中で、あるタイプが苦手とすることを他のタイプが得意とするように。
内向的というのは、人嫌いという意味ではありません。
大人数での付き合いよりも、少人数の親密な関係を好むため、派手なパーティーや人混みが苦手というだけです。
その理由は刺激を避けるためですが、過去に仲間や集団から拒絶されたから、他人や大人数の集まりを避けるHSPもいます。
内向的になる最大の理由は、その方が刺激を減らせるし、物事を深く考える作業をするときに、他人や大勢の人に囲まれて過ごすよりも、独りや親しい少数の友人との方が集中しやすいからです。
HSEは、社交的で温かい家族、または安全な地域に見守られて育ったため、周囲の人々を警戒する対象ではなく、自分を守ってくれる人々だと思って育った場合が多いのです。
そのため、HSEは奥ゆかしさを持ちながらも、人懐っこく外交的に育ちます。
また、内向的にしていると怒られて、外交的にしていると褒められるような環境で育った場合も、外交的にしていることが周りから可愛がられ、不安を減らせるスタイルになります。
HSS型は自分が安心して過ごせる環境ではなかった場合、置かれた環境に適応するために努力して身につけた結果、環境に適応するために身につけたと言われています。
このように、外向型や刺激追求型は、HSP気質の繊細で内向的な気質が、馴染めない環境でも何とか適応しようと努力した結果、身につけた気質とも言われています。
HSPとエンパスの2つの違い
HSPとともに、最近エンパスという言葉を目にすることも多くなってきました。
エンパスとHSPは似ているのですが、エンパスとHSPの違いについて説明します。
エンパスの特徴
エンパスとは、ずば抜けて共感力の高い人のことです。
エンパスの人は、周囲の人の考えていることや感情によく気がつきます。
そして、まるで自分のことのように感じることが出来るのです。
エンパスは共感力が高いので、人の痛い場所がわかったり、目に見えないものも感じる特徴を持っているのです。
エンパスとHSPの違い1:感覚が違う
例えば、イライラしている人が近くにいた時、
イライラを敏感に察知。
その人が気になって「自分が何か悪いことをしたのかも…」とか「どうしたらいいんだろう…」と不安な気持ちがわいてきて、精神的に消耗します。
相手のイライラを感じ、自分も同じようにイライラしてしまいます。
そして、そのイライラが自分の感情なのか他者の感情なのかがわからなくなって混乱したり、疲れやすくなってしまいます。
HSPは刺激に対して、「不安」や「動揺」を感じやすく
エンパスは「混乱」「疲労」を感じやすいのですが、その感覚の線引きは難しいので、色んな感覚が入り混じっていると言えます。
エンパスとHSPの違い2:エンパスはスピリチュアル的な要素が強い
HSPは、光や音、触覚などの感覚に対して敏感ですが、エンパスは他者への共感力が特に強いのが特徴。
他者の痛いところがわかったり、他者の知識や思考を自分のもののように感じることができます。
また、共感力を発揮する対象は人だけではなく、植物や動物だったり、初めて訪問した場所でも、その場所で過去に起きた出来事を感じることができたり、第6感が強いとも言えるのです。
HSPは心理学の用語ですが、エンパスはスピリチュアルなテーマで扱われることが多いんです。
HSP気質を知ってから自分に合った働き方へ変えた私の体験談
私がHSP気質を知ったのは、2021年の秋頃です。
中田敦彦さんのYouTube大学で繊細さんについての動画を観たことがきっかけでした。
そこで繊細(HSP気質)について知っていくうち、
これは私そのものだ!!
と自分自身について理解することができたのです。
それがこちらの本です。
この1冊で、HSPの基本的な気質について理解することができますし、毎日のストレス、人間関係、働き方についてHSPがどうすればいいのかという対策を教えてくれます。
そして、自分の繊細さを知って、それを長所として活かすことで、人生が大きく変わり始めたのです。
HSPについて学んでいくうちに、自分は刺激を追求する内向型であるHSS型HSPだとわかりました。
このとき、自分自身の取説を手に入れたような感覚で、初めて自分自身のことがわかり、これまで生きづらさを感じていた理由も明らかになりました。
- 働き方をオフィスでの部署から、田舎での在宅ワーク(単身赴任)に変え、満員電車のストレス、人間関係のストレスが激減。
- 自分一人の時間をしっかり確保することで、疲れてもすぐに回復させることが可能に。
- 自然豊かな田舎で刺激の少ない生活にシフト。
- たまに外出したり、家族と会うことで適度な刺激を得る。
自分のHSS型HSP気質を知ることで、自分に合った生き方、イヤなこと、やりたくないことを極力排除した生き方にシフトすることができたのです。
こちらの本も中田敦彦さんのYouTube大学で紹介されました。
HSPは他人の感情が流れ込んできて、自分の感情なのか流れ込んできた他人の感情なのかがわからなくなり、他人の感情に振り回されてしまいます。
そんなとき、他人に振り回されず、自分軸で生きる方法を教えてくれます。
当事者以外のHSPとの付き合い方
身近な人の中にHSPの人がいた場合、どのように対応すればいいのか。
HSPが抱えやすい点として
- 自分に完璧さを求めてしまう
- 自分自身の言動や周囲の言動に対し、一人反省会をして深く考え込む
- 深く考えるあまり、ネガティブになりやすい
- 他人の気持ちを考えるあまり、怒りの感情をうまく出せない
などがあげられます。
そして、HSPは
- 情報が多すぎると刺激が過多になるので情報量をセーブしようとする
- 人間関係や物事と距離を取ろうとする
こんな態度が見受けられることがあります。
非HSPは、これらをドライで対人関係に問題があると捉えず、HSPが自己防衛のため仕方なくそうしていることを理解して下さい。
そして、
- HSPという繊細で敏感という特性に理解を示す
- 適切な立場、ポジションで役目を果たしてもらう
- 圧をかけず、静かに見守って、必要なときにはサポートする
という接し方がHSPの能力を引き出すには最適です。
まとめ:それぞれのHSPに適した相性の良い環境や生き方を探していこう
今回の記事では、HSPの4つの種類について解説してきました。
HSPは4つに分かれると知るまでは、
自分はHSPかもしれないけど、何か違うような気がする…。
と悩んでいたと思います。
同じHSPでも、
HSP:休みの日は一人で過ごすのが好き
HSS型HSP:一人で出かけるのが好き
HSE:仲の良い友達と過ごすのが好き
HSS型HSE:イベントなど刺激のある場所で、大勢の人と一緒に過ごすのが好き
こんな風に好みが分かれます。
しかし、どれもHSPの基本である繊細さ、刺激に敏感で疲れやすいという特性は変わりません。
自分の気質を知ることで、ストレスを軽減し、心地よく過ごせるように生活をチューニングしていってください。
また、自分の気質に合った働き方も大切です。
よければ、下の記事で自分に合った仕事選びについても参考にしてください。
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